バスツアーは季節に応じた話題の絶景スポットや、グルメや温泉ほか、旅の旬を熟知している旅行会社の「こだわり」が詰まったバラエティに富んだ商品がいっぱい。日本には春夏秋冬の四季があり、それぞれの季節が自然の風景を彩り、美しい景観を楽しませてくれます。「お花」はバスツアーの人気テーマの一つ。秋にピンクや白などか色とりどりに咲き誇るコスモス畑は訪れた人を癒してくれます。ここではバスツアーで訪ねるコスモスの見どころを紹介します。
コスモスの魅力
コスモスは、ギリシャ語で「美しい」「飾り」という意味を持っています。スペイン人がメキシコの高原に咲くコスモスを見つけて持ち帰り、マドリッドの植物園長ガバニレスがギリシャ語の(Kosmos)、秩序、調和、美などという意味のコスモスと命名したといわれています。日本名は「秋桜」です。18世紀末にアメリカ大陸からヨーロッパに持ち込まれ、日本に渡来したのは幕末の頃だとされていますが、明治9年(1876)に美術学校の教師として来日した芸術家ラグーザがイタリアから種子を持参してきたことから本格的に広まったといわれています。
コスモスの花言葉
コスモスの花言葉は「乙女の愛情」、「乙女の真心」。他にも花のカラーによって異なる意味があって、ピンクは「少女の純潔」、白は「美麗」、赤は「調和」、黄色は「野生の美しさ」黒は「恋のおわり、移り変わらぬ気持ち、恋の思い出」です。
主なコスモスの種類
センセーション
濃紅色、桃色、白色の花径10cm程度の大輪で、最もポピュラーな品種です。
ベルサイユ
センセーションの四倍体品種で、花径10センチ~12センチの巨大輪です。スペシャル(濃い桃色)、ピンクベルサイユ(桃色)、ホワイトベルサイユ(白色)などの品種があります。
フラッシングピンク
淡いピンク色に桃紅色のはけ目があります。茎は太くしっかりとしていて、大輪の花を咲かせます。
サイケ
大輪で半八重の豪華なタイプで、色は赤系、白系もあります。
キバナコスモス
暑さに強いコスモスで夏ごろから開花します。色はオレンジや黄色などが多いです。
チョコレートコスモス
ブラウン系の独特な花色だけでなく、チョコレートのような甘い香りをもつ、人気花材です。
バスツアーで訪ねるコスモスの見どころ
山中湖花の都公園(山梨県)
「山中湖花の都公園」は富士山を背景にした約30万平方メートルの花畑で富士山の雄姿を眺めながら四季折々の花々を楽しめます。8月中旬~下旬には雄大な富士山を背景に約16万本のひまわりが咲き揃います。園内は無料の「花畑・農園エリア」と有料の「清流の里」に分かれています。コスモスは、ピンクや白等のコスモスが約300万本、そしてキバナコスモスが約270万本が8月から10月にかけて次々と咲き誇ります。
ハーブ庭園勝沼庭園(山梨県)
一年を通じて四季折々の花々を楽しめる「ハーブ庭園旅日記勝沼庭園」。1万坪の広大な敷地に約200種類ものハーブが咲き誇る美しい大庭園。ハーブのほかにも、春はチューリップやバラ、夏はひまわり、秋はコスモス、冬は胡蝶ランなど四季折々の花々を楽しめます。
黄金アカシアの花の丘(長野県)
黄金アカシア花の丘は長野県の白樺湖東畔に令和3年(2021)春に新しく誕生した白樺リゾートレイクサイドガーデン内にあります。レイクサイドガーデンは四季折々の30種類以上の花々が咲く花のガーデンエリアとこの黄金アカシア花の丘からなります。7色コスモスガーデンでは7色のコスモスが彩る香りと色を楽しむことができて、同時期に咲き誇るアカシアの花との色彩のコラボレーションも見ごたえ抜群。ピーターラビットTMの素敵な世界観を3つの物語に見立てた「ピーターラビットTMの森」は可愛い家や風車のミニチュアが並んでいて、色とりどりの季節の花々が咲くミニチュアガーデン。ピーターラビットTMの世界を満喫できて、カップルや女子旅、子連れの家族旅行におすすめです。
黒姫高原コスモス園(長野県)
日本のコスモス園の草分け的存在で、約50品種100万本の日本屈指の花数と品種を誇ります。珍しいチョコレートの色と香りのコスモスなど、たくさんの種類があって訪れた人の心を和ませます。コスモスが開花する時期にはイベントも盛り沢山。子連れの家族旅行でも楽しめます。
南知多コスモス街道(愛知県)
毎年10月中旬から11月上旬、南知多町豊丘の県道280号に沿って、白、ピンク、赤など200万本以上の色とりどりのコスモスが500メートルに渡って咲き乱れます。
ブルーメの丘(滋賀県)
ブルーメの丘は、ドイツの田舎町と農業をテーマにしたテーマパーク。菜の花、バラ、ひまわり、コスモスなど、四季折々の様々な花を楽しめます。広い花畑に白色、濃淡のピンク色など、早咲きと遅咲き合わせて約100万本が栽培されていて、ヨーロッパ風の建物とコスモスの調和を楽しむことができます。
亀岡夢コスモス園(京都府)
約4.2haの面積に20品種約800万本のコスモスが咲き誇る関西有数の規模を誇るコスモス園。よく目にする「センセーション」のほか、「イエローキャンパス」「ハッピーリング」「ダブルクリック」「サイケ」など珍しい品種もあります。開花時期には丹波亀岡の味覚が一堂に集結する「丹波味わい市」などイベントも盛りだくさんです。
般若寺(奈良県)
通称「コスモス寺」。飛鳥時代に創建され天平のころ平城京の鬼門を鎮護する寺となる。以来、般若経の学問寺として栄え数々の文化財を今に伝えます。10月になると約30種類15万本のコスモスが境内に咲き誇ります。
藤原宮跡花園(奈良県)
日本最古の都城・藤原京跡地にある藤原宮跡。一帯は花園として整備されていて、夏には約7,000平方メートルにキバナコスモスが、秋には約3万m2の敷地に6種類のコスモス300万本が一面に咲き誇ります。天香具山、耳成山、畝傍山の大和三山を眺めながら咲き誇る花々を楽しめます。
道の駅 笠岡ベイファーム(岡山県)
道の駅「笠岡ベイファーム」に隣接する広大な笠岡湾干拓地の約1.5haの畑に色とりどりの約3,000万本のコスモスが咲き誇ります。コスモスの開花する時期にはコスモスフェスティバルが開催されます。
花の駅せら(広島県)
自然と人を結ぶ丘「花の駅せら」は、7haの広大な丘に広がる全天候型の花農園です。日本最大級の巨大フラワーアートや高原を彩る愛らしい花々とのデュエットを楽しめます。
海の中道海浜公園(福岡県)
博多湾と玄界灘に囲まれた砂州状の地形「海の中道」にある国営公園です。大芝生広場の奥にある小高い丘の花畑「花の丘」、子供の広場の中央にある「花桟敷」、屋根のない花の美術館をテーマにした「フラワーミュージアム」、その奥にある「バラ園」、西口そばにある「おもちゃ箱花壇」、虹の池・彩りの池周辺にそれぞれ広がる「虹の花壇」「彩りの花壇」、松林の林床に植えられた「あじさいの小径」と園内各所で四季折々の花々が一年を通じて咲き誇ります。コスモスは「花の丘」で約12,000㎡の敷地に120万本の花々は咲き誇ります。
キリン花園(福岡県)
キリンビール福岡工場では環境保全活動の一環として工場の緑化推進が行われていて、四季折々の花を見ることができます。キリンビール福岡工場では環境保全活動の一環として工場の緑化推進が行われていて、四季折々の花を見ることができます。
くじゅう花公園(大分県)
「くじゅう花公園」ではくじゅう連山や遠くに阿蘇五岳を背景とした美しい自然が満喫できて、春はチューリップやビオラ、シバザクラ、ポピー、初夏から夏にかけてはラベンダーやひまわり、秋はコスモスと四季折々の花々に囲まれて癒しとくつろぎのひと時を過ごすことができます。コスモスの見頃は10月上旬~下旬。100万本のコスモス畑が丘一面に咲き誇ります。
俵山交流館 萌の里(熊本県)
俵山のふもとにある、阿蘇の恵みいっぱいの交流館です。採れたての新鮮野菜や特産品のほか、手づくり総菜や饅頭なども販売。だご汁定食など、田舎料理が味わえるレストランもあります。秋になると、コスモス畑に100万本のコスモスが咲き乱れます。
バスツアーの魅力
バスツアーの大きな魅力は何といっても移動が楽ということ。公共交通機関ではアクセスが不便な場所でも「バスツアー」なら直行することができます。また自分で運転する必要がないので、慣れない道の運転でありがちなのが道迷いなどもなく、日本酒やワインといったアルコールも飲むことができます。カップル、女子旅、家族連れそれぞれの参加者が思い思いに旅を楽しめます
まとめ
コスモスを観賞するバスツアーはカップルにおすすめ。秋の高原に咲き誇る色とりどりのコスモスの花々は二人でうっとり出来ること間違いなし。フォトジェニックな景観を二人で満喫することができます。今年の秋は二人でコスモスの花をバスツアーで楽しんでみてはいかがでしょうか。