下呂温泉は兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉とともに「日本三名泉のひとつ」として紹介された温泉。飛騨川流域にホテル、旅館が建ち並んでいます。お湯はなめらかでお肌がつるつるになる「美人の湯」としても知られています。そんな下呂温泉は宿泊バスツアーで宿泊地として人気。下呂温泉と下呂温泉に泊まるバスツアーの魅力を紹介します。
目次
下呂温泉の魅力
温泉の概要
下呂温泉は平安時代の天暦年間(947~957年)に源泉が発見されて以来、1000年の歴史を持っています。傷ついた一羽の白鷺が温泉のありかを知らせたという伝説があります。下呂温泉を「日本三名泉のひとつ」として紹介したのは徳川家康から四代の将軍に仕えた江戸時代の儒学者林羅山です。泉質は「アルカリ性単純温泉」。湯は無色透明で、つるつるとした感触とほんのりとした湯の香がします。源泉温度は最高84℃、供給温度は55℃です。
美人の湯
下呂温泉の泉質である「アルカリ性単純温泉」は肌の古い角質を取る働きがあるとされ、つるつるスベスベした肌ざわりをかなえる効果が期待できます。ph値が9.18と高く、新陳代謝もよくなるため、くすみを取るなどの美肌効果を期待できます。
湯めぐり手形
有効期限半年、利用可能回数3回の日帰り入浴専用手形。下呂温泉の加盟旅館で利用することができます。飛騨川のせせらぎをバックに下呂温泉の源泉を堪能できる噴泉池やクアガーデン露天風呂、幸乃湯、白鷺の湯の3つの外湯や足湯が点在していて、気軽に湯めぐりを楽しめます。
下呂温泉 バスツアー 宿泊 旅館 3選
下呂温泉のバスツアーは宿泊が中心。バスツアーでよく宿泊する旅館は次の3つです。
山形屋
江戸時代の文化元年(1805)創業の老舗旅館。下呂温泉の中心を流れる清流飛騨川沿いに建ち、客室からは四季折々の景観を楽しめます。地元飛騨産の食材を使った旬の料理は絶品。開放感たっぷりの大浴場、飛騨川のせせらぎに耳を傾けながら四季折々の景観を楽しめる露天風呂、2つの貸切露天風呂があります。
湯本館
源泉100%かけ流しの温泉旅館。飛騨牛や飛騨川の川魚を使った料理が自慢。温泉街も近く、周辺の散策も楽しめます。
水明館
飛騨川沿いに建つ老舗旅館。山水閣、飛泉閣、臨川閣、青嵐荘の4つの宿泊棟があります。趣きが異なる3ヶ所の大浴場と2つの貸切風呂での湯めぐりを楽しめます。飛泉閣最上階にはエステ「サロン ド クレール」、「すいめいヘルスクラブ」ではプールとアスレチックジムがあります。
下呂温泉 バスツアー 人気の立ち寄りスポット4選
下呂温泉のバスツアーでは温泉地に宿泊して、山間の自然景観や歴史情緒溢れる町並みを訪れます。温泉街での滞在をより思い出深いものになること間違いなしのバスツアー立ち寄りスポットを紹介します。
世界遺産・白川郷
白川郷は、現在の岐阜県大野郡白川村荻町地区を指す地域の古い地名。白川郷と五箇山にある3集落(荻町・菅沼・相倉)が「白川郷と五箇山の合掌造り集落」として1995年に世界遺産登録されました。集落は山ひだが険しい地域となっており、その急斜面地の間を縫うように庄川が流れ、その流域に集落が形成されています。この地域は日本有数の豪雪地帯で、冬季は周囲との交通が遮断されていました。現在、3集落で合わせて88棟の合掌造りの家屋が残ります。合掌造りは、釘を1本も使うことなく、2本の材木を逆V字に組み合わせて作る家屋です。雪が滑り落ちるように茅葺き屋根は60度もの急勾配になっています。一軒に20~30人もの大家族が住み、屋根裏の2~3層は、養蚕の作業場となっています。日本の原風景である農村と人々の営みを感じることができます。
飛騨の小京都・高山
高山は江戸時代の歴史と伝統が今も息づく町。国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「古い町並み」は商人町として発達した上町、下町の三筋の町並み。出格子が連なる軒下には用水が流れていて、造り酒屋には看板ともいわれる杉の葉を玉にした「酒ばやし」が下がり町家の大戸や、老舗ののれんが連なっています。郷土料理が味わえる飲食店をはじめ、味噌や伝統的工芸品、民芸品、駄菓子など買い物スポットが建ち並んでいます。「陣屋前朝市」と「宮川朝市」では民芸品や新鮮な野菜や果物などを買い求めることができます。国指定史跡の「高山陣屋」は日本で唯一主要建物が現存する代官・郡代役所です。
郡上八幡
夏の「郡上おどり」で有名な郡上八幡。八幡山にそびえる日本最古の木造再建天守が見どころの郡上八幡城を中心に、国の重要伝統的建造物保存地区い指定されているノスタルジックな城下町の水路が町中に張り巡らされている古い町並みは「奥美濃の小京都」と呼ばれています。長良川の上流にあり、全国でも有数の水がきれいな町として知られていて、室町時代の連歌師・宗祇ゆかりの「宗祇水」は昭和60年選定の「日本名水百選」。町中に水にちなんだ観光スポットが点在しています。関西発、名古屋発の下呂温泉バスツアーでよく立ち寄ります。
妻籠宿
中山道の宿場町として栄えた妻籠宿。枡形の町並みの中は古い建物が残されていて、常夜燈や水場も当時の面影を偲ばせています。昭和51年(1976)に国の重要伝統的建造物保存地区に指定され、昭和56年(1981)に郷土環境保全地域に指定されました。
下呂温泉 バスツアー 人気の集合場所ベスト3
新宿
乗降客数がギネス認定世界一の新宿駅。JR各線、京王帝都電鉄、小田急電鉄、東京メトロ、都営地下鉄が乗り入れる日本を代表するターミナル駅。バスツアーの集合場所は新宿駅西口コクーンタワー前、都庁大型駐車場の2か所です。
名古屋
名古屋は東海地方の中心都市。名古屋駅はJR各線に加えて、名鉄、近鉄も乗り入れています。名古屋駅の新幹線口に直結しているエスか地下街にツアーバス専用の受付カウンターがあります。地下なので天候に左右されることなく安心して利用できます。 各ツアーの看板が掲示されているので、参加するツアー名を確認のうえ受付を済ませてください。
梅田(大阪)
梅田はJR各線に加えて、阪急電鉄、阪神電鉄、大阪メトロも乗り入れる関西を代表する一大ターミナル。発着するバスツアーの本数も関西の中で群を抜いています。梅田を出発するバスツアーは桜橋口にある毎日新聞ビルの前を出発します。
下呂温泉 バスツアーの魅力
最後に下呂温泉バスツアーの魅力について。バスツアーの大きな魅力は何といっても移動が楽ということではないでしょうか。公共交通機関ではアクセスが不便な場所でも「バスツアー」なら直行することができます。またマイカーで行く場合、カーナビが普及しているとはいえ、慣れない道の運転でありがちなのが道迷い。道に迷って、大幅に時間をロスすることも少なくないです。道路事情にも精通した「運転のプロ」が運転する「バスツアー」ならそんな心配もありません。自分で運転しなくてもいいので、日本酒やワインといったアルコールも飲むことができます。公共交通機関の移動でありがちな荷物を持っての移動もバスツアーなら心配無用。大きな荷物はトランクに入れることができます。また乗換の手間もありません。
まとめ
「美肌の湯」下呂温泉は女子旅やカップルにもおすすめ。旅情をそそる観光スポットにも立ち寄り、日常を離れたひと時を過ごすことができます。バスツアーに参加して、下呂温泉を訪ねてみてはいかがでしょうか。