星空・天体観測など輝く「星」を楽しむロマンチックな星空。都市部ではネオンなどが明るすぎてなかなか見ることができない星空。ちょっとだけ足を延ばすだけで空を見上げると夜空いっぱいに広がる星の海を楽しむことができます。バスツアーには日帰り、宿泊の他に車中泊となるナイトツアーもあります。星空観賞はナイトツアーの人気テーマ。星空観賞のバスツアーのおすすめスポットとその魅力を紹介します。
目次
星空観賞におすすめ 三大流星群
夜空を流れる流れ星は幻想的でロマンチック。毎年ほぼ同じ時期に、放射点と呼ばれる夜空のある一点から放射状に出現する流星の一群のことを流星群と呼びます。毎年ほぼ安定して、多くの流星が流れる3つの流星群「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」は、「三大流星群」と呼ばれます。特に「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」はバスツアーが組まれています。
ペルセウス座流星群
ペルセウス座流星群は年間でも常に1,2を争う流星数を誇ります。条件がよい時に熟練した観測者が見ると、1時間あたり80個以上の流星が観測さすることができます。ペルセウス座流星群は7月下旬から出現します。極大の時期がお盆の時期なので、夏休みなどと重なることもあり、多くの人が注目しやすい流星群です。小学生の夏休みの自由研究にも最適です。ペルセウス座流星群の放射点は日没後には北の空に昇り、時間とともに北の空高くに昇り、明け方まで高くなり続けます。流星は午後9時頃から10時頃にかけて見え始めて、真夜中頃から空が白み始めるまで観察しやすい時間帯が続きます。
ふたご座流星群
冬の夜空を彩るふたご座流星群は毎年ほぼ一定して、多くの流星が見ることができるという点で、年間最大の流星群といえます。条件が良い時に熟練した観測者が見ると、1時間あたり100個以上の流星を観測できるケースも少なくありません。ふたご座流星群は12月初旬から出現し始めて、12月13日~15日にかけて極大を迎えます。ふたご座流星群の放射点はほぼ一晩中夜空で見えていますので、夕方から明け方まで流れ星を見るチャンスがあります。午後9時頃から観測条件が良くなり深夜の2時頃には、放射点がほぼ天頂に位置しているため、流れ星が真上から降ってくるように見ることができます。
しぶんぎ座流星群
しぶんぎ座流星群は年末年始にかけて出現する一年の最初を飾る流星群。極大は1月4日頃です。流星数が比較的多く観察されるのは、極大の前後1日程度で、極大は数時間程度です。流星群の名前に使われている「しぶんぎ座」は、現在では存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。
星空観賞 ナイトツアー おすすめ目的地
長野県阿智村・スタービレッジ阿智
長野県阿智村は環境省による全国星空継続観察で、「星が最も輝いて見える場所」第1位(平成18年)に認定されました。阿智☆昼神観光局は、「スタービレッジ阿智」を立ち上げて、星空の魅力を満喫できるさまざまなイベントを企画をしています。4月中旬から10月中旬に企画されている「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」では、約15分のゴンドラ乗車を経て、標高1400m地点から満天の星空を眺めることができます。10月中旬から11月上旬にかけて開催される「天空の楽園 雲海Harbor」は南アルプスまでを望む雲海や紅葉や冠雪といった雄大な自然景観、そして夕暮れどきの星空を楽しめます。12月下旬から3月下旬にかけて開催される「天空の楽園 Winter Night Tour」はプロジェクションマッピングやイルミネーションによる幻想的な光と映像のコラボレーションと澄み切った冬の夜空に輝く星空を楽しめます。バスツアーでは「美肌の湯」として知られる阿智川沿いに広がる山里の閑静な温泉地昼神温泉に立ち寄る、もしくは宿泊するコースが多いです。
新穂高ロープウェー「星空観賞便」
期間限定で新穂高ロープウェイ-で運行されているのが「星空観賞便」。日本唯一の2階建てゴンドラに乗って標高2,156メートルにある「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に二つ星として掲載された山頂展望台から見上げる星空は言葉にできない感動を味わえること間違いなしです。
白樺高原
白樺高原は北八ヶ岳にある日本百名山のひとつ蓼科山北麓に広がる標高約1,500mの高原エリアです。ドライブコースとして人気のビーナスラインをはじめ、女神湖や白樺湖など自然を満喫できる観光スポットに恵まれています。年間の晴天率が80%におよび、澄み切った空気に恵まれて夜は満点の星空を楽しめます。白樺湖畔の池の平白樺高原ホテルで星空案内の資格を持つ星空レンジャーというホテルスタッフが案内する「星空ツアー」は人気です。
美ヶ原高原
美ヶ原高原は古くから広大な高原の景勝地として古くから知られています。標高2000mの高原台地で、付近に高い山がなく、360度の大パノラマを楽しむことができます。北・中央・南の3つのアルプスに八ヶ岳、天気が良ければ遠くに富士山も見えます。四方を遮るものがなく、空気が澄んでいることから天体観測にも最適で、夜は満天の星空を楽しむことができます。高山植物の宝庫でもあり、特に、6月下旬から7月上旬に咲き誇るレンゲツツジが有名です。箱根の彫刻の森美術館の姉妹館、美ヶ原高原美術館は約4万坪の草原に350点の現代彫刻が常設展示されている野外彫刻美術館です。
千畳敷カール
「千畳敷カール」は約2万年前の氷河期の氷によって削り出されたお椀型の窪地で、畳を千枚敷いたような独特の氷河地形です。標高2,612mという高さにある為、空気中のちりも少ないです。冬は特に湿度も近く、水蒸気が立ち上がる為、空気の透明度も高くなります。もちろん、周辺に明かりが少なくて暗い為、夜空に輝く星空を眺めることができます。日本一高い場所にあるホテル「ホテル千畳敷」では12月~3月の新月の期間に星空観賞会を開催しています。
野辺山高原
野辺山高原のある長野県南牧村は沖縄県石垣島、岡山県井原市美星町とともに天文学者が選ぶ「日本で一番綺麗な星空ベスト3」に選ばれています。野辺山駅は日本で一番高い場所にある鉄道駅。標高が高く、周囲を山に囲まれているため、市街地の人工の光が入ってこないことに加えて、標高が高いため、空気中の塵が少なく、空が澄み切っていることから満天の星空を楽しめます。国立天文台野辺山が設けられています。
Naeba天空テラス
プリンス第2ゴンドラ山頂駅横、標高1,518mにある展望台。夏は「ナイトゴンドラ」が運行されて、満天の星空を楽しむことができます。澄んだ空気の中で星空を眺めて非日常を味わうことができます。