日本の象徴であり、私たち日本人にとって心の拠り所といっても過言でない修善寺温泉。2013年には「修善寺温泉ー信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されました。修善寺温泉登山も人気ですが、登山につきものなのは事故や遭難の懸念。こうした心配を和らげる修善寺温泉バスツアーに参加するメリットについて紹介させていただきます。
目次
修善寺温泉の魅力
夏目漱石、井伏鱒二などの文豪に愛された温泉街。桂川の通称で知られる修善寺川に沿って温泉や旅館が立ち並び、清々しい竹林の小径や朱塗りの橋、趣きのある店や足湯等などが点在しています。弘法大師が開いた寺院「修禅寺」に地名が由来しています。ノスタルジックな和風の町並みは「伊豆の小京都」とも呼ばれています。鎌倉幕府第2代将軍、源頼家はこの地に幽閉され、非業の死を遂げた悲劇の地。令和4(2022)の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のゆかりの地でもあります。
修善寺温泉 おすすめスポット5選
バスツアーでは修善寺温泉を自由に散策するというツアーが多いです。限られた時間の中で「どこに行こうか」と迷うこども多いと思います。ここで厳選した
竹林の小径
温泉街の中心を流れる桂川に沿った竹林が両側に立ち並ぶ遊歩道です。
指月殿
修善寺で非業の死を遂げた鎌倉幕府第2代将軍、源頼家の霊を弔うため、母親の北条政子が建てた経堂です。伊豆最古の木造建築といわれています。
修禅寺
正式名称は、福地山修禅萬安禅寺です。平安時代初期の大同2年(807)に真言宗を開いた弘法大師こと空海による開基と伝えられています。鎌倉時代に北条氏が帰依したことから寺運が隆盛となり、堂塔が連なる大寺となりました。「修善寺」の地名の発祥となった寺です。
独鈷の湯
修善寺温泉の中心を流れる、桂川河畔に湧く修善寺温泉発祥の湯です。諸国を行脚していた弘法大師が、桂川で病気の父を洗う少年を見て心を打たれて、独鈷杵(仏具)で川の岩を打ち霊湯を湧出させ、父子に温泉療法を伝授したという伝承があります。対岸にある「独鈷の湯公園」にある「リバーテラス・杉の湯」で足湯を楽しめます。
恋の橋めぐり
カップルにおすすめのスポット。温泉街を流れる桂川にかかる渡月橋(とげつばし)、虎渓橋(こけいばし)、桂橋(かつらばし)、楓橋(かえでばし)、滝下橋(たきしたばし)の5つの橋それぞれに恋の言い伝えがあり、5つある全ての橋を願いをかけながら渡ると恋が実ると言われています。渡月橋は「みそめ橋」、虎渓橋は「あこがれ橋」、桂橋は「結ばれ橋」、楓橋は「寄り添い橋」滝下橋は「安らぎ橋」という別名があります。
修善寺温泉 バスツアー 人気の立ち寄りスポット3選
バスツアーでは修善寺温泉以外にも魅力的なスポットに立ち寄ります。ツアーが更に楽しく、思い出深いものとなるスポットを紹介します。
三島スカイウォーク
「三島スカイウォーク」は、全長400m・高さ70m・歩道幅1.6mの日本最長の歩行者専用つり橋です。箱根と伊豆の中間にあります。富士山や伊豆の山並みを一望することができる絶景スポットです。
碧テラス
3つの青い水盤を設置し、「富士山、駿河湾、空」と水盤に映り込む景色の一体感を体験することができます。ゆったりと景色を楽しむことができるように「ザ・ウォーターラウンジ」が設置されています。テイクアウト窓口があるコーヒースタンド「葛城珈琲」のメニュー各種を注文して楽しむことができます。またテーブル席やカウンター席を備えたカフェ・喫茶「かつらぎ茶寮」では駿河湾と富士山の絶景を眺めながらコーヒーやお茶、スイーツ、名物うなぎ茶漬けなどが味わえます。
MOA美術館
東洋美術の絵画・書跡・工芸を中心に国宝3点、重要文化財67点を含む約3500点を所蔵しています。美術館は相模灘を望む熱海の高台に建てられていて、館内のメインロビーやムアスクエアからは伊豆大島や初島など、美しい絶景を眺めることができます。
まとめ
大河ドラマゆかりの地ということで修善寺温泉も含めた西伊豆地方への注目度が高まりそうです。バスツアーは移動が楽なのも大きな魅力。マイカーと違って自分で運転する必要がないので、慣れない道を運転するプレッシャーからも解放されますし、ツアー中にアルコールも口にすることができます。
公共交通機関である乗継、乗換の心配もありません。家族旅行、夫婦、カップル、女子旅、一人旅それぞれが思い思いに楽しめるバスツアーですが、修善寺温泉は特にカップルや女子旅におすすめ。バスツアーで歴史の舞台になった温泉地と「キレイ」な景色を楽しむ「プチ旅行」はいかがでしょうか。