立山黒部アルペンルートは2023年は4月15日(土)に開通します。開通直後の大きな見どころは「雪の大谷」。一年を通じてこの時期しか見ることができないのでとっても人気。毎年、日本各地からたくさんのバスツアーが訪れます。ダイナミックな雪の壁は見応え抜群。そんな立山黒部アルペンルート「雪の大谷」の魅力と2023年のおすすめのバスツアーを紹介します。
目次
立山黒部アルペンルートとは?
立山黒部アルペンルートは昭和46年(1971)に全面開通。富山県立山町の立山駅と長野県大町市の扇沢駅とを結ぶ標高3,000m級の峰々が連なる北アルプスを貫く世界有数の山岳観光ルートです。立山連峰の景観を望む立山ロープウェイ、全線地下式のケーブルカー、黒部ダム建設に用いられたトンネルを通るトロリーバス、国内一の堤高を持つ黒部ダムの堰堤上の徒歩での移動など、雄大な景観と四季折々の自然を楽しみながらさまざまな乗り物を乗り継いで移動します。
「雪の大谷」とは
標高2,450mの室堂平は、世界でも有数の豪雪地帯。中でも室堂付近にある「大谷」は、吹きだまりになっているため特に積雪が多く、その深さは20mを超えることもあります。春の開通に向けて、豪雪地帯の室堂ターミナル付近の道路に降り積もった雪の中、GPSで道路位置を割り出し、上から少しずつ削るようにして道を作ります。除雪の際にできる「雪の壁」でできあがった約500mの区間が「雪の大谷」です。
「雪の大谷」の楽しみ方
「雪の大谷ウォーク」
雪の壁に挟まれた道の片側を歩行者用通路として開放された場所を歩くことができます。間近で見る雪の壁は迫力満点。 雪の白と青空のコントラストはまさに絶景です。
「雪の回廊」
室堂ターミナル屋上と立山自然保護センターを結ぶ通路を除雪してできる「雪の回廊」。4月ごろは高さ8mを超え、雪の大谷に負けない迫力を体感できます。
「雪の大谷フェスティバル」
立山黒部アルペンルートの開通直後から約2ヶ月にわたって行われるのが「雪の大谷フェスティバル」。毎年、盛りだくさんのイベントが行われます。2023年は4月15日(土)〜6月25日(日)まで開催されます。2023年は記念すべき30回目の開催になります。
昨年は100名以上にプレゼントが当たる『雪の大谷高さ予想キャンペーン!』や大きなかまくらの中に入って写真を撮れる「かまくら体験」、かわいらしいクマのロゴで親しまれている除雪車「熊太郎」の展示、立山連峰を一望する絶景を楽しめる期間限定の雪の上の遊歩道「パノラマロード」、アルプス広場に登場した「#ウチの大谷」などの様々なイベントが実施されました。
立山黒部アルペンルート「雪の大谷」はバスツアーがおすすめ!
6つの乗り物を乗り継ぐ立山黒部アルペンルート。全線を通り抜けるとなると約6時間〜7時間ほど時間がかかります。また個人旅行で移動するとなると荷物を持っての移動も大変。さらに、開通直後の立山黒部アルペンルートは「雪の大谷」を目当てに、週末を中心にとっても混み合って、乗車券の購入・発券に時間がかかったりします。
バスツアーならそんな心配も無用。大きな荷物はバスのトランクに預けることができるので、気軽に、手軽に立山黒部アルペンルートの通り抜けを楽しめます。乗車券もあらかじめ用意されているので、個人で予約したり、受け取ったりする手間も省けます。さらに立山黒部アルペンルートとあわせて人気観光地も訪ねることもできます。バスでの移動なので「ドア・トゥ・ドア」でとっても楽々。プラスアルファで色んな観光地も楽しめます。
立山黒部アルペンルート&人気観光地 おすすめバスツアー
それでは立山黒部アルペンルート「雪の大谷」の時期のバスツアーで訪ねる人気の観光地とおすすめのコースを紹介します。
豪華絢爛!春の高山祭
「日本三大美祭」、「日本三大曳山祭」の一つに数えられている「高山祭」。「高山祭」は日枝神社の春の「山王祭」と桜山八幡宮の秋の「八幡祭」の二つの祭の総称です。春の高山祭(山王祭)は旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社の例祭。高山の町を練り歩く豪華絢爛な祭屋台や伝統衣装を身に纏った祭行列、巧みな人形の動きを披露するからくり奉納など見どころいっぱい。祭は4月14日、15日に開催。立山黒部アルペンルートの開通日と重なるので、伝統的な日本のお祭りと開通初日に「雪の大谷」を訪ねることができる一年で「この日」しか楽しめない貴重な機会です。
立山黒部アルペンルート「雪の大谷」&春の高山祭 おすすめバスツアー
となみチューリップフェア
富山県砺波市はチューリップの球根栽培面積が全国一。。毎年、砺波チューリップ公園をメイン会場に「となみチューリップフェア」が開催され、300品種、300万本もの色とりどりチューリップが鮮やかに咲き誇ります。園内のチューリップタワー、チューリップスカイウォークから眺める大花壇の地上絵をはじめ、「立山・黒部」の「雪の大谷」にちなんだ高さ4m、長さ30mを誇る「花の大谷」も登場。圧巻の自然景観と美しい春のお花を楽しめてカップルにもおすすめです。
立山黒部アルペンルート「雪の大谷」&となみチューリップフェア おすすめバスツアー
高遠城址公園さくら祭り
ソメイヨシノより少し小ぶりで赤みのある花を咲かせる「タカトオコヒガンサクラ」。高遠藩の旧藩士達が馬場の桜を廃城となった城跡に移植したのが始まりです。現在では約1,500本もの「タカトオコヒガンサクラ」が咲き誇り、その可憐さと規模の大きさは「天下第一」といわれています。桜の開花する時期と「雪の大谷」の時期が重なるのは限られているのでまさに期間限定で桜と「雪の大谷」を一緒に楽しめます。
立山黒部アルペンルート「雪の大谷」&高遠城址さくらまつり おすすめバスツアー
白川郷
白川郷とは、現在の岐阜県大野郡白川村荻町地区を指す地域の古い地名。白川郷と五箇山にある3集落(荻町・菅沼・相倉)が「白川郷と五箇山の合掌造り集落」として1995年に世界遺産登録されました。釘を1本も使うことなく、2本の材木を逆V字に組み合わせて建てられた合掌造りと呼ばれる家屋が3集落で合わせて88棟残っています。白川郷も豪雪地帯。「雪の大谷」の雄大な景観と、豪雪地帯に暮らした人々の営みを感じる「日本の原風景」を楽しめます。
立山黒部アルペンルート&白川郷 おすすめバスツアー
上高地
手つかずの自然が多く残る上高地。国の「特別名勝」ならびに「特別天然記念物」に指定されています。雄大な穂高連峰の眺望を間近に眺めることができます。大正4(1915)年の焼岳の噴火によって梓川がせき止められてできた大正池、雪が残る穂高連峰を一望する絶好の撮影ポイント河童橋、神聖な空気が漂うパワースポットとしても人気の明神池など見どころも盛りだくさん。自然をたっぷり満喫したい人におすすめです。
立山黒部アルペンルート&上高地 おすすめバスツアー
黒部峡谷鉄道・トロッコ列車
黒部峡谷鉄道トロッコ列車は宇奈月駅から欅平駅を走る鉄道。日本一深いV字峡谷の全長20.1kmを片道約1時間20分で結んでいます。沿線は深く切れ込む険しい峡谷の大自然が続いて絶景の連続。春先は谷間の残雪を楽しめます。「雪の大谷」の時期はもちろん、一年を通じて立山黒部アルペンルートに行くバスツアーに組まれることが多い「定番スポット」です。
立山黒部アルペンルート「雪の大谷」&黒部峡谷鉄道・トロッコ列車 おすすめバスツアー
まとめ
公共交通機関だと移動が難しいスポットもバスツアーなら移動も楽々。マイカーやレンタカーで移動では車を運転するドライバーは道迷いなど何かと気疲れしてしまうもの。アルコールも飲むこともできません。しかしバスツアーならそんな心配も無用。ここで紹介したバスツアーは立山黒部アルペンルート「雪の大谷」に行くバスツアーのほんの一部。他にも魅力的なツアーがいっぱいあります。また首都圏だけでなく、関西や東海地方を発着するコースもあります。ゴールデンウィークの旅行にもおすすめのスポット。バスツアーに参加して立山黒部アルペンルート「雪の大谷」を楽しんでみてはいかがですか。